収束

イラクだとか自衛隊だとか、自分と反対の意見を言っている人の話を読んでいて、薄っぺらいなぁと思っていたが、よく考えると俺も薄っぺらい。
なにしろ、実は本気じゃない。
ぶっちゃけ、イラクにも自衛隊にも何の思い入れもない。
話や議論ってのは、最終的に結論へ収束してゆくべきだと思うのだけど、思い入れがないのでどこに収束していいんだかいまいち分からない。いっぺん話し始めるとそれなりのことをそれなりの長さで書けるのだけど、とくに中身はない。仕方ないので命の尊さだとか大儀や主義で結論めいたものにするしかないのだけど、大儀や主義は収束点ではないと思う。だってでかいし、うやむやだし。


ここ最近のニュースで、僕的に大きいのは、広末涼子出産と横山光輝の死去だ。
たとえイラクで何万人死のうが、いかりや長介の死の方が何千倍も衝撃だった。


自衛隊を派遣すべきだとも思うし、派遣しない方がいいとも思う。ただ、自分たちの意志で引っ込められないものは出しちゃいけないとは思うんだけども。
国益とか国際協力なんてのも、全部自分の意見を肯定するための小手先の道具でしかない。大きな塊をむやみやたらに使うことでしか話ができないのは、何も話していないのと同じようで嫌だ。


なんでみんなそんなにイラクが心配なのかわからない。なんで誘拐された人間を国賊のように罵らなきゃいけないのかわからない。僕は何もわかっちゃいないが、お前も何もわかっちゃいない。きっと今日本中で、何もわかっちゃいない同士が罵りあっている。捕らぬ狸の皮算用のでかさを競い合っている。俺が正しいという以外の結論を出す気もなく、白か黒かだけで物事が判断できると信じ込み、決着をつける気など無いままに、自分に都合のいいネタだけをぶつけあって不毛な戦いを繰り返している。


きっと充実してて楽しいんだろうなぁ。