カルピス牛乳

生まれて初めてカルピス牛乳を飲んだ。その存在を人づてに聞いたときには、カルピスには水かせいぜいソーダ水を入れるもんだと思っていたので衝撃的だったが、驚くことはない。なにしろパッケージに書いてある。
まぁ、早い話がカルピスを牛乳で割って飲むのだが。これがまた濃い。きちんと計量カップで5倍に薄めたのだけど、30年間の総決算イメージとして水で薄めて氷を浮かべたものの味が強いので、とにかく濃い。よく牧場で絞りたての牛乳を飲ませるサービスがあるが、ものを牛乳だと考えるとこんな感じなのか? もしくは濃いカルピスだ。いいとこの坊ちゃんが飲んでるアレだ。
不思議なのは、カルピスだと思って飲めば濃いカルピスだし、牛乳だと思って飲めば濃いそれだということだ。とてもじゃないがカルピス牛乳というベストマッチ商品であるかのようなシロモノではない。牛乳を多めに入れればいいような気もするが、おそらくそう印象が変わることもないだろうと思う。
美味いか不味いかと言われると美味いと答えるのだろうし、好きか嫌いかと聞かれれば好きだと答えるだろうけれども、きっと僕はもう二度とカルピスを牛乳で割って飲むことはないだろう。なぜならカルピスは、水で割って氷を浮かべて薄めの奴をゴクゴク飲むのが最高に美味いからである。