東京ゴッドファーザーズ


東京ゴッドファーザーズ』を見た。ホームレスが赤ちゃん拾う話。
キーワードは「帰る」「奇跡(偶然)」「ごめんね」だ。とくに最後の「ごめんね」はやばい。どうしようもなさ、つまり自分の力の未熟さを、ありったけの涙と共に表現するこの「ごめんね」は、ずるいくらいにこっちも泣けた。
日本の実写の現代劇は、僕が日本に住んでいるという時点でリアルを通り越して白々しくなるのだけど、こいつはアニメだ。だから、程良く現実離れしていて、だからこそ実写よりも感情移入しやすい。そいで泣いちゃうわけだ。
ゴッドファーザーとは名付け親のこと。借りの名は、帰ることによって、やがて本物の名になるのかもしれない。