久々なので久々にPalmについて考えた。

PalmSourceはどこで道を誤ったのか(ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0505/25/news103.html
Palmはどこに行くのか(CNET Japan)
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20084010,00.htm
Palmに関して、ひさびさにつっこんだ記事が登場したと思ったら、あまり喜ばしいものではなかった。
最近の動向はすべて国外なのでそんなにチェックしていなかったので、どうなっているのかわからなかったんだけども、palmOneがHandspringを買収したんですか。そりゃあ良くなる傾向にあるんじゃないかと単純に考えたんですが、どうも違うようで。
PDA市場がやせてて、さらに新OSの「Cobalt」がイマイチというのが二つの記事の共通点でしょうか。ITmediaの方は旧OSがシングルタスクなので、チャットしているときに電話がかかってきたらチャットが切断されるという例をあげて、こんな馬鹿げたことばかりだと断言している。いいなぁPalmOSスマートフォン使えて、というのは置いておいてだ。
もうその通信がどうだとかマルチタスクがどうだとか、どーでもいいんじゃないかと思うんですが。まぁ、完全に個人的な考えですが、行き着くトコ見え見えのものは惰性であって進化だと思えないんですよ。どうせパソコンと同じ道でしょ。そりゃ使うけどさ。それが新機種の購入目的にはならんのですよ。
僕がPalmに魅力を感じたのは、パソコンと違う道で便利だというポイントなんですよ。だからパソコンと共生するかたちで使うことにこだわるし。
共生するということは、別の役割があるということなんです。ある意味、PDAの市場が痩せてきているのは、PDAをパソコンみたいに使った馬鹿どものせいだとすら思っていたりする。パソコンと同じ道を歩むなら、パソコンの方がいいんですよ。いくら安くなったとはいえ、パソコンだって高いんだから、PDA買うくらいなら最新のパソコン買った方がいいもの。どんだけPDAスマートフォンが進化したって、パソコンなしになるわけにはいかないもの。となれば金持ちの道楽か、偏って金をかける人種であるマニア向けのものにしかならない。で、はいお終い。つまんねー。
まぁ、偉そうなこと書いてますけど、じゃあそのパソコンと違う道ってなんだ? と聞かれたときに、明確に答えられるものは持ってないんですがね。
ただヒントめいたことはいくつか浮かんでまして。例えば、仕事先とかでPDAとか知らない人とPDAの話をするときがたまにありまして。それは目の前で僕がPDAでスケジュール確認とかするのを見た相手が聞いてくるとかなんですが。そういうときに僕が必ず言うのが「パソコンのデータとか持ち歩いて、これで確認とか多少の修正とかできるんですよ」ということです。手帳とも言わないし、スケジューラーとも言わないし、ネットなんて使ったことないから言えないし。変な先入観はPDAの敵だと思うんで、試行錯誤の上にそういう言い方になってるんですが。でもそれで、相手の頭には自分だったらこう使える、というイメージができるみたいなんですね。そのあたりがヒントじゃなかろうかと思ってはいるんです。
あとは、小さいから常に携帯できるということ。小さいということよりも、携帯しているというほうに強いものを感じています。パソコンに入れておきたいデータとPDAに入れておきたいデータと携帯電話に入れておきたいデータは全部別だと思うんですよ。実際あんまりかぶらないし。そこを被らせたらPDAは不必要だと思うので、頑張って棲み分けをできる頭に鍛えたんですが。で、どんなデータかというのは仕事とかで変わってくるので置いておきますが、ここで重要なのは、PDAにいれておくデータは、あらかじめ用意して整理して入れるということです。この作業がPDAを使うまではあまり意識してなかったんですね。で、それは他にも流用できるスキルになったりするわけなんですが。その「あらかじめ用意して整理していれておく」という感覚を大事にしているので、ネットとか別にいらないということになると。それがどう有効なのかというのは、そのうちまとまったら書くと思いますが。
とにかく「データ持ち歩いて確認」と「あらかじめ整理して入れておく」という感覚をぼやかすと駄目な人間になる、という得体の知れない焦燥感のようなもののリハビリみたいな感じで僕はPDAを使っているんです。それにはPDAじゃなきゃ駄目なんです。で、いまのところPalmOSじゃなきゃ駄目なんですよ。他のOSはもうぼけてるんで。