夏の甲子園

駒大苫小牧、優勝。2連覇。
不思議と準決勝の方がハラハラしました。決勝はなにか悟りをひらいたような感じで見ました。
なんかね、勝つと思った。当たり前の結果が当たり前のまま来たというか。
そんなわけないのにね。
決勝に来ただけで十分、と思ったのかも知れない。テレビで見ているだけの自分は、泣くほどの感動を共有することはできないんだとわかってしまったのかも知れない。
でも、得体の知れない感情が、まだ胸の奥でうごめいています。
偶然でもまぐれでもありえない2度目の優勝の先にあるものへの畏怖というか。そーいうのが混ざり合っている。

高校野球なんて、学校の宣伝のために選手をかき集めてやる出来レース。そう思っていたはずなのに、テレビの前でガッツポーズしている自分。母校でもないのに、出身地であると言うだけで会社で当たり前のように「やるじゃない」と言われる不思議。これも昔はおっさんくさくてヤダと思っていたはずなんだけど、ちょっと嬉しいわけで。
おっさんになるということをマイナスのイメージではなく、新世界のように感じ始めたきっかけは、間違いなくこの駒大苫小牧の高校生達のおかげで。
なんか大人になってるなぁと思う夏なのです。