切ない

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ハチミツとクローバー 8 (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ハチミツとクローバー 8 (クイーンズコミックス―ヤングユー)


久しぶりに実家に帰ったら、東京に出てくるときに置いてきた荷物の整理をしろと親に怒られ、例によって例のごとく昔読んだ本を読みふける。昔聴いたCDを聞きながら。
なんでかね。槇原敬之を聴くと、ふいに泣けそうになってしまう。ピュアな部分をくすぐられるんだなぁ。テレビドラマだと他人なんだけど、音楽を聴いて思うのは自分。実体験はなくても、まるで実体験のように浮かんで泣ける(UNDERWEARのラストの曲は、とある事情によって泣けない曲になったけど)。
東京に戻ってきて、ハチミツとクローバーの8巻を借りて読んだ。ため息つくほど面白い。
なんだろうな、変なギャグも入っているけど、やっぱ少女漫画には切なさというどうにもならないものが入っている。少女漫画によく見られるコマとコマの間にゆっくりと流れるモノローグが、読者のこころをなだらかにして、さざ波にすら敏感に反応してしまう。そうしないとこの世知辛い時代に、切なさという微妙な感性を送ることができないのかも知れない。
そういえばハチミツとクローバーはアニメ化したんだっけ。どうだったんだろうなぁ、このモノローグから切なさへの導入は。彼氏彼女の事情はちゃんとモノローグを映像用に変換してたけど、それでもテレビ特有のせわしなさが切なさを殺していた気がする。
にしても、山田さん……。切ないねぇ。
そんな感じで、センチメンタルな今日この頃です。秋ですなぁ。