日本を見直す憂鬱

飯を食いがてら本屋をぶらつく。長嶋有と北森鴻の新刊文庫を購入。双方とも文春文庫。
入り口や文庫の棚にまで『国家の品格』が山積みされている。平積みも三列あれば山積みだ。あまりにも山積みなので買う気をなくす。
主に911の影響なんだろうけども。やりすぎだろうアメリカ、という気配から発展して、戦後日本になだれ込んできたアメリカ文化を疑問に思い、戦時中の狂気時代よりもっと昔の日本に思いをはせて、科学や論理におさまるわけのない人間世界の本質を見る。というような風潮が流行ってるのかな。そんなような本が何冊かならんでいた。
まぁ、あらゆることに言えますが、丸ごと捨てて新しいものに丸ごと取り替えるという幻想ははた迷惑なんで、カテゴリ取っ払って全体からいいとこ取りするような感じになったらいいなぁと思います。
タンノイのエジンバラ (文春文庫 (な47-2))緋友禅 (文春文庫―旗師・冬狐堂 (き21-4))