ケース バイ ケース

ヒビノアワ: 飲食店での写真撮影について」を読みまして、また一個現代病みたいなことに思い至った。
要するにケース バイ ケースで対応すべきことに対して、万能な正解を求めてしまうんですわ。マニュアルと言いますか、そんな万能な正解なんかねえぞと。飲食店での写真撮影が問題だとして、全世界の飲食店が同じなわけないし、全世界の店員が同じことを考えているわけもない。だから万能の解答は絶対にないわけです。それなのに、不思議と勝手に賛成派と反対派にわかれて言い争いとか始める。まぁ、正解はないけど勝敗はつけられますからね。客が騒げば店側は謝るしかなくなるだろうし。そんな喧嘩、犬も食わないわ。
ちょっと考えただけでも、宣伝になるからどんどん撮影してくれと言うのもあるだろうし、うちは絶対駄目というのもあるだろうし、店長がいないときならOKとか、かわいい女性ならOKとか、例外まで考えだしたらきりがない。客の方だって、撮影させない店は何様だとか怒ってみたり、撮影禁止だから静かに食事が楽しめると考えてみたりいろいろですわな。その日の体調とか腹の虫の居所とかもあるだろうし。だからこういうのは、まぁこんなこともあったからその場の判断材料にしましょうね、くらいだと思うわけです。
ケース バイ ケースで対応しなくちゃいけないものは、何をどうしたってケース バイ ケースなんですよ。特に相手が人間だったら。店だって人間でしょ。
まぁ、一応万能な正解らしきものというのもあるにはあるんですよ。問題が起こったら全面禁止にすりゃあいい、というのが。突き詰めると大体そういうことになるんですわ。つまんないでしょ。文化レベル低いでしょ。だったらケース バイ ケースに対応できる方が格好いいでしょ。
それができない奴をどうすればいいのかというと、それもケース バイ ケースで対応しましょうということですわな。