タイトルと広告 BloglinesとFeedpath

ブラウザベースのアプリケーション。それはネットにつながるマシンさえあれば、どこでも同じ環境で作業ができる夢のアプリケーションである。メールやRSSリーダーなどは、もともとネットからの情報を扱うものだから、ブラウザベースであるほうが自然な気さえする。今回はブラウザベースのRSSリーダーの話し。
ブラウザベースのRSSリーダーの二大巨頭といえばBloglinesFeedpathである。今僕が勝手に決めた。まぁ、ポータルサイトの一機能ではなく、それが本業という本気度で巨頭に置いてみたと考えていただければと思う。そしてそのBloglinesFeedpathを使ってみて、やっぱり僕はBloglines派であるという結論に至った。細かく言えばいろいろあるのだけど、大きな要点は二つ。タイトルと広告、である。
タイトル、とは記事のタイトルのこと。Bloglinesはタイトルと内容を一気に展開させるが、Feedpathはまずタイトル一覧を表示する。タイトル一覧の方が読み込みも早いし、多くの記事を表示できるので便利な気がする。しかし僕はタイトルというものにあまり重きを置いていないのだ。それはまず自分がブログを書くときにタイトルをろくに考えていないと言うことが上げられるだろう。重要なことは本文のはじめの方に書いている場合がほとんどなのだ。実際に使う場合にも、タイトルと内容部分を読めるか読めないかぎりぎりのスピードでスクロールしながら読み飛ばし、ひっかかるキーワードや写真を見つけたときに改めてその記事を読むと言うことをやっていた。ここでスクロール以外の操作をするのはありえない。見るために広げる作業と見ることは別だからだ。
ひっかかるキーワードとは、まぁ例えばカッコでくくられていたり太字だったりそこだけ英単語だったりというようなあたりである。例えば携帯電話の新製品が出たとして、僕が気になるのは面白い機能の部分だ。それは下手すると同時に複数搭載される場合もあり、タイトルにすべてかかれていることはほとんどない。そういう時、タイトル一覧を見ていると見逃してしまうのである。また、タイトル一覧は見た目には綺麗だが、揃いすぎていて引っかかりがない。それは情報を整理しただけで仕事を終えた気になってしまう危険性と似ている気がする。
もう一つの「広告」について。Bloglinesには今のところ広告が入っていない。しかしRSSに直接広告を埋め込むサービスを行っている会社があり、内容に沿ったミニバナー広告はしょっちゅう見る。Feedpathにも今のところ広告は入っていないのだが、ご丁寧にすべての記事の間に広告スペースをもうけている。将来的に広告を募る予定なのだろう。僕は、広告で稼ぐことを否定するほど野暮ではないが、広告だらけのページを野暮だと思わないほど馬鹿でもない。なにしろRSSに直接広告を埋め込むサービスがあるのだから、二重の広告だ。まるで広告の中に記事があるような情けない画面になることも用意に推察できる。
以上、二点において僕はBloglinesFeedpathを比べた。機能的に考えると後発でもあるFeedpathの方が優れていると思う。タグで情報を分類し、共有することで新たな展開を見せるという流行の機能も備えている。しかし純粋にRSSリーダーとして、多くの情報を早く正確に閲覧して人間の中に取り込むという機能に置いて、Bloglinesの方に一日の長があるのではないかと思う。