レンズとモニタ

すいとうとワープロで僕の心をつかんだ雑誌「Re:S」ですが。もういっこググッときたのがありました。私にとっての定番品、というコーナーがあって、鰹節削りとか鉛筆とか、まぁありがちといえばありがちなものが並ぶわけですが。D-SNAPのAS10を定番品として紹介している方がいました。AS10で写真を撮ってホームページに載せているとか。
AS10というのは、厚さ10ミリ足らずで200万画素の小型デジカメです。パナソニックが出してたやつですね。これ、僕ももっています。しかも一番身近なデジカメとして常に持ち歩いています。薄くて小さいし、細かい設定がないので気軽にスナップするには丁度いいんです。レンズが回転するので、ハイハイしている赤ん坊を同じ目線の高さで撮影するのも簡単です。
で、ふと気が付いたのですが、AS10はレンズが、RDC-7はモニタが、先日タロを撮るために買ったS2ISもモニタが動くんです。色んな角度で撮影が可能なんです。つまり、低い物をさらに低い位置から撮るときも、人混みの向こうにあるものを腕を伸ばしてカメラを持ち上げて撮るときも、モニタで確認しながら撮影できるわけです。この機動性がたまらなく好きなんですね、僕は。この直線じゃない視界は面白い世界を撮ることができる可能性を秘めている、くらいの勢いですよ。
一眼レフはまだしも、コンパクトデジカメも最近のは大体レンズとモニタが平行で固定されて、この機動性がないものが多いですが。なんでなんだろうなぁ。盗み撮りとかしやすいからかな。コストかかるからかな。AS10くらいの小さくて薄いのもでないしね。薄いのがウリだったEXILIMも、今では何の変哲もないただのデジカメになっちゃったしね。
なんでみんなそんなに同じ枠組みで同じような物を作りたがるかなぁ。レンズの位置とかもうみんな一緒だ。別にちがうとこにつけても操作的にはそんなに不便にはならないですよ。マーケティングというもののつまらない部分が出ちゃってるんですかね。
スタイルというか、文化というか。そういうものを求めているのです僕は。買って一年経っても、その時の最新機種が羨ましくて仕方なくなるような資本主義の奴隷にはなりたくないじゃない。AS10は縦長で、一番上に回転式のレンズが付いてて。構えるだけでちょっと楽しいんですよ。そういうのがもっと欲しい。

Re:S vol.1

Re:S vol.1