二画面と三つの考え

この正月休みに偶然が重なりまして、前々から考えていた二画面と三つの考えについて、具体的に商品化されたものを入手して堪能することができました。
三つの考え、というのは、要するに9・11以降の政治とかネットの言い争いとかから感じた二元論の怖さというか無駄さというか馬鹿さみたいなのを回避するには、二元じゃなくて三つにすりゃとりあえずは落ち着くんじゃないかというようなことです。そうすりゃバランスが良くなるんじゃないかという。じゃあその三つとはどういうもんかという具体的なことまでは考えてなかったんですが、そんなときに出たのがこの本でした。

三位一体モデル TRINITY

三位一体モデル TRINITY


厳密に言うと、というか厳密に言わなくても三元論の話じゃないんで全然違うんですけども。まぁ、人が陥りがちな視野の狭さを広げるための基本形ということでは似てなくもない。この本自体が講義の一回目を収録しただけの短いものなので、その後どういうふうに広がるのかはわからないんだけど、思考モデルとして覚えておくといいなぁと思います。
そして二画面。これはもうPDAは明確に目的の違う二画面を持ったらいいんじゃないかと思っておりまして、それは本のように縦長の画面が左右にある感じがいいんじゃないかと。まぁ、僕が最もPDAを使う用途が縦書きでテキストを読むことなので、それにそって行けばその形が一番使いやすそうだというのが発端なんですけども。結局通信とかの方に重点が行っちゃって、情報を手早く確認して処理するための表示の仕方の部分はまったく進化してない感じですね。でもまぁそのうち通信とか容量とかは頭打ちになると思うので気長に待とうとか思ってたんですけども、僕が思う理想のPDAにかなり近いものが既に売られていたのです。それがこちら。
ニンテンドーDS Lite クリスタルホワイト【メーカー生産終了】

ニンテンドーDS Lite クリスタルホワイト【メーカー生産終了】


そうですよ、ニンテンドーDSですよ。このどこのオモチャ屋にいっても常に売り切れのDS Lightがですよ、手に入ったのです。北海道のとあるアカチャンホンポに妹夫婦が買い物に行きまして、ふとみるとDS Lightが入荷されている。自分達の分を確保して素早く僕に連絡し、買うか買わないかと聞かれたら買うに決まってるじゃないか、土下座でも何でもするから買ってきてくれということで購入に至ったわけです。で、僕は脳のトレーニングを、妹夫婦は英語漬けと100マス計算のソフトを購入しました。これらが秀逸ですわ。タッチペン最高。というか、一日経ってから十字キーとかボタンとかいっさい触ってないことに気づいたくらいにペンだけで没頭してました。ためしに57になるお袋にも脳のトレーニングをやらせてみましたが、ゲームなんぞいっさい触らないお袋がさくさくと遊び始めて軽くはまっております。やりおるなぁ任天堂
まぁ遊びはさておき、僕が気になったのは、脳のトレーニングのソフトはすでにDS Lightを縦にもって、左右の画面で遊ぶということ。文庫本とか手帳を持っている感覚にかなり近いんじゃないだろうかと思います。しかもそれがバカ売れしたわけですから、デジタルのそういうものをそういう風に使う、というシステムが認知されているということです。これは僕が思う理想のPDAへの壁をかなり低くするものであります。さらにその画面表示。漢字を書いたり読んだりするトレーニングでは、かなりの読みやすさだと思いました。これなら読書もいけるんじゃないかと。本体が普及しているのなら書籍のソフトを出すのは問題ないでしょう。本体の普及層も老若男女と幅広いので、出版社の人もウンと言いやすいだろうし。ということは、僕の理想のPDAはDS Lightなんじゃないかと思いかけるくらいな出来映えじゃないですか。まぁ、スケジューラーとかソフトの追加とかいう部分で理想とはかけ離れているのですけども、逆に言うと変にコンピューターに詳しくない人も使えるということにもなるわけです。実際に、レシピ集だの家計簿だのといったソフトも発売されているようですし、いっそお前が本当のファミリーコンピューターだよ、くらいの話ですよ。つまり、DS Lightが進化するか、だれかがDS Lightを参考にしたPDAを作ってくれると、かなり幸せなことになるんじゃないかなぁということです。
あと、個人的に英語漬けにはまったので、近々買います。液晶保護シートとかケースとかも欲しいし。それもまたPDAにどっぷりはまっていた頃の情熱が戻ってきたようで嬉しい。