ブルボン小林の末端通信

ブルボン小林の末端通信 Web生活を楽にする66のヒント (カッパ・ブックス)ISBN:4334007503
カッパ・ブックスの本って始めて買ったかも知れない。先日、このワープロ欲しい*1で紹介した長嶋有というかブルボン小林の『ブルボン小林の末端通信』がカッパ・ブックスだった。なぜかずっとワニ・ブックスだと思って探していたので見つからず、店員に聞いたら速攻で見つかった。
長嶋有という作家が気になって、でも紹介するのはDOSモバで、読むのは別名でのコラムという行動の不可思議は置いといて。
店頭でハリーポッターのたたき売りをしているねーちゃんに悲壮感を感じながら買ったのだけど、これが面白い。久々に本を一気読みしてしまった。このおもしろさを一言で表すとどうなるかというと、俺も書きたい、である。いまやほぼ日で一番有名な編集者になってしまった永田さんもそうだけど、この人の文章はパクろうと思わせる何かがある。着眼点とか真面目と不真面目のバランスとかが、いちいちツボにはまるのだ。気合いの入れすぎでもないし、かといって抜きすぎでもない。この感覚を自分の物にしたいと思わせてくれるのである。
内容は、一歩引いてひねった所から見るウェブマーケティングというか、ネットってこうだったら面白いのになぁと言う話。一見ばかげて見えるが、確かに面白そうだと思わせる。少なくとも、こういう発想をする社員がいる会社は個人的に好きだ。三年前くらいに書かれたものなのでネタは多少古いけども全然使えると思う。内容がかなりネット以外の所から入っているので、ネットに詳しい人じゃなくても読める。というか、ネットってここ数年何が起こってるんだっけなぁと漠然と把握するには最適かも知れない。
余談だけども、ブルボン小林PlayStation.COMでゲームのコラム*2も書いたりしている。また本名の長嶋有芥川賞を受賞したりしている。ほら、なんとなく面白そうだという気になりませんか? なりませんか、そうですか。

*1:http://d.hatena.ne.jp/dezy/20040810#1092115269

*2:http://www.jp.playstation.com/psworld/column/index.html