皮算用と壁

ソニーは27日、携帯型音楽再生機開発と音楽配信事業を一括して手がける特命カンパニーを社内に設立したことを明らかにした。日米にまたがる300〜400人の大組織になる見通しで、来年中にも新製品を発売する考えだ。米アップルコンピュータの「iPod」が席巻するなか、携帯型再生機の代名詞だった「ウォークマン」の巻き返しを図る。


本気のソニーはどこまでできるのかってのが気になりますね。ファイルのフォーマットとかで覇権と儲けを手にしようと壁を作ってるうちに、ものごとは壁の外側で進行してしまった。昔話を地で行くアホです。
とにかくユーザーの利便性を追及して、かつ格好いいものを作る。取らぬ狸の皮算用などしている暇はありません。どうせMacでは使えないもんしか出さないんだから、それだけでiPodよりは市場が小さいわけですから。そのうえ、iTunesiPodの最強タッグに勝るとも劣らない簡単便利な環境を提供しなくてはならない。逆に、音質を追求したプロ仕様の色を前面に出してみるというのも一興でしょうが、どっちにしろ「新しい」とか「容量が多い」という程度の誤魔化しでどうにかなるもんでもないでしょう。
ポイントは、たくさん入っている音楽をどう聴くか、です。音楽をたくさん入れるための作業を複雑なものにしないということはiTunesiPodと大差をつけられるとも思えないので、じゃあ聴く機能をどうにかするしかない。オススメの聴き方を提唱するとか、ラジオでやるように○○特集みたいなのを自動的に組めるようにするとか、音質を下げると電池が長持ちするとか、まだiPodがやってない音楽の楽しみ方をできるマシンにして始めてiPodを超えたとか言うことができるんじゃないかと思うわけです。操作とかを携帯と連携するものいいでしょうしね。VAIOと一緒に使うと音の調子をそろえられるとかリミックスできるとか。Appleは別に仕組みとして真似のできないことをやってるわけじゃないんですよ。まぁ、思考的にだれもやらなかったことをやったわけですが。それで特許をとったわけでもないんだから、iPod+αみたいなことはできるでしょう。やりすぎたら売れないけどね。