誰に向けられた文章か

SFのドラマなんかで「超能力者はテレパシーをコントロールできないと、周囲の思念が全て入り込んできて気が狂ってしまう」ということが言われます。僕は超能力者じゃないけども、なんとなく「気が狂ってしまいそうだなぁ」というのは想像できます。
ネットで変なものを見たり読んだりして、その日一日嫌な気分になったりすることがあるんですが、それはテレパシーをコントロールできない超能力者に近い状態なんじゃないだろうか。と思いました。
といっても、完全に遮断することは不可能でしょう。とするとどうすればいいのか。とりあえずそれが「誰に向けられた文章か」を判断し、自分じゃないと思えば忘れる、という訓練をするといいんじゃないですかね。
例えば、日中関係の政治的問題が書かれているブログを読んだとします。そこであまりにも自分の認識とかけ離れていて、ムカムカしたとします。その時に、続きを読むと「この日中問題はやがて現れる8つの頭を持ったカッパの神が、我々に御神託を下されるまで続くであろう。それまでにわれわれは中国全土をうめ尽くす数のキュウリを育てなければならない」とか書かれてたら。ムカムカした自分が馬鹿みたいだし、もうどうでもよくなって忘れられると思うわけです。
あとは、上記の極論をどれだけ身近なところまで下げられるか。
インターネット上に思考がばらまかれた今、ある意味超能力者になってしまった僕らが自分の理性を保つためには、関係ない思念は自力でブロックしたりかわしたりすることが必要なんじゃないですかね。