スケッチブック・ボイジャー

演劇集団キャラメルボックス 劇団創立20周年記念公演3『スケッチブック・ボイジャー』を見てきました。ヨメが懸賞で当てたのです。すげーなヨメ。
僕はね、なんつーか駄目と言われるととたんにやりたくなるという、大人としては駄目な癖を持ってまして。映画とか芝居とか、あと飛行機とかもそうなんですが、2時間じっと座ってるのが駄目なんですよ。気が散るというか。最終的にはお手洗いに行くという形になるんですが、とにかく長時間座っていると変な汗をかいたりするわけです。家のパソコンの前とかなら全然平気なんだけどね。
飛行機ならまだしも、映画や芝居だと僕が席を外したからといって進行を止めてくれるわけもなく、必ず何分か見逃します。なので、ストーリーの流れを把握し、見逃してもいいポイントのちょっと前を見計らって席を立つわけですが、見ている間中ポイント探しに全力を挙げているため面白くも何ともないということになるのです。なので映画とか芝居が苦手なんですよ。楽しめないと決まっているのに金を払うのはどうかと。
逆に言うと、そんな僕が席も立たずに見続けられた映画や芝居ってのは、ほぼ全編が面白く他のことを考えるなんてとんでもない面白さ、ということにもなるわけです。もちろん、僕の主観で、ですがね。
前置きが長すぎますが、要するにキャラメルボックス面白かったということです。サッカーと漫画と海賊と警察とお姫様のSF。アホな駄洒落とドタバタコメディーかとおもいきや、瞬間の役者さんの声の張りでシリアスに引き戻されたり、いろんなことが同時に舞台の上で起こっていたりと、ちゃんと舞台を生で見てないと面白さ半減だなぁという感じで楽しめます。声を直接鼓膜で聞いて、舞台を3次元の感覚で把握してないともったいない。あと、くるくる変わる場面についていかないといけないので、トイレが同行とか考えてる暇はありません。
出だしはね、ノリがいまいち分からないので楽しめないんですが、気がつけば笑ったり泣いたりしてました。確かに感動して泣いたんですよ。泣いた記憶はあるんですが、どのシーンで泣いたか覚えてない。それくらい展開してたんですな。
最後にカーテンコールというやつですか、芝居が終わった後に拍手し続けていると、役者さんが全員出てきて、ちょっと話したりするんですが。それもまた面白かった。大内厚雄という役者さんがおもに喋るんですが、なんかね、ちょっとグダグダなんですよ。でも周りの雰囲気から察するに、グダグダが売りものになってるらしい。どれくらいグダグダかというと、横に並んでる役者さん達もどーしていいかわからないくらいだったんで、天然なんでしょう。
駒大苫小牧は優勝するし、舞台は面白いし(しかも無料)、いい一日でした。