やっぱビュワーは必要だと思う。

第146回「メールマガジン全盛期は終わった」
http://dandoweb.com/backno/20040610.htm

「インターネットで読み解く!」さんの記事を読みまして思った事。反論とかじゃなくて、触発された感じで。なにしろ個人的にはメルマガ全盛期ってあったのかどうかすら考えた事もなかったので。ただ、デジタルテキストメディアのことについて、また考えたって事なんですけどね。
デジタルのテキストメディアは、紙に比べて不自由さとインフラの壁がまだまだあって。モニタ固定による体勢の不自由さと、ケイタイだとパケかかるしPDAでのネット接続は面倒だし。根本的に家でのADSL以外に通信で金取られるのが嫌なんですよ。少なくとも僕は。でまぁ、eMacやらVAIO Uやらでモニタをぐりぐり動かすような流れとかあるわけですが、やっぱデカいし開いてすぐ読めないし。
んなわけでPDAのビュワーというのは便利だよなぁと思うわけです。ネット上の駄文とかを読む感覚は新しいと思うしね。作家が書いた一冊の本を読むというなら紙の本でもいいというか、いっそ紙の方がいいんですが。ネット上のおもしろコラムが全部書籍になってくれるかというとそうでもないわけで。だけど面白いし。
大きな事件があったときに、洗脳されないように複数の新聞サイトを比較して読む事もネットのおかげで安価にできるようになったし、それも手軽に電車内とかで読めるPDAのおかげです。
文章を探したり金払ったりするのはパソコンでやったほうが楽なんですよ。でも読むだけならPDAみたいにハンディなのがいい。それはたぶん物理的なサイズの問題だと思うので、一緒にはならないと思うしね。このへんを割り切ってしまわないと、いつまでもフランケンシュタインみたいなどっちつかずの合成人間みたいなのが生まれるだけで。まぁ、やっとこパソコンが普及したのに、また別の小型マシンを普及させるのは大変だと思うけどさ。読むというのは、それだけで立派に成立するものだと思うわけです。それすら確立してないのに、やれネットだメールだ音楽だと複雑にするから一般の人に敬遠されるでしょ。あと、例えば巡回して取り込んでDOCにして読むなんてのは、僕なんか当たり前のようにやってるけど、ユーザーサイドから発祥したもので、別にメーカーが推奨したりしてるわけじゃない。でも、相当数の人間がやってるわけです。なぜなら便利だから。そして面白いから。こいつの仕組みをデフォルトで、かつ便利にやれば面白い事になるんじゃないかと思うわけですよ。ブログとかってフォーマット揃ってるからやりやすかったりするだろうし。RSSみたいに切り出し設定がオフィシャルなとこで公開されててもいいしね。専用のファイルを金取ってダウンロードさせるとか言うのは、その先の話だと。まずその仕組み自体を普及させないとさ。
で、まぁそのハンディなマシンの形態なんですが。液晶つきUSBメモリあたりが来るんじゃないかと思ったりしてます。音楽ファイルをつっこんどくだけで聞けるなら、テキストファイルをつっこんどいて液晶に表示させるくらいできるんじゃないかと。かつUSBで充電もできて、どんなパソコンからでももらえたり。個別に充電器とかもういらないでしょ。なんだよあのクレードルだらけの小汚いパソコン周りはよ。
なるべく楽してね、既存のメディアとかを流用するような形で、デジタルテキストのメディアをみんなが見るようになるといいなと思うわけです。
ほんとは安価なホットスポットが、携帯電話並みにどこでも使えりゃいいんでしょうけども。そいつの見通しは悪いんだよなぁ。まぁ、切り出したり編集したりするのはパソコンの方が楽なので、いいかなと思ってるんですけどね。