小悪魔ブラとストーリー

『小悪魔ブラ』2004秋冬モデルは、「シンプルでセクシー」がテーマ。
恋を呼ぶ"秘密の小悪魔キー"を、誰にあげる?誰があける?
『小悪魔ブラ』があなたの<特別な日>をより魅力的に演出します


かつて、女性の目で開発された商品というのがもてはやされたりした。まぁ結局エコロジーと同じく、ブランドの付加価値として流行って廃れていったのだけども。男女平等がイメージだけの中では当たり前になったので付加価値じゃなくなっちゃったんだな。
で、小悪魔ブラは男性社員がブラジャーを企画するという珍しいとこからはじまってようです。珍しいのかどうかはさておいて、そういうことをリリースに書いているというのが最近の流行なのかなぁと思ってます。
ほぼ日ではもう当たり前だけど、開発秘話をウエブで公開して親近感を持ってもらうという手法は、けっこういろんなとこで目に付きますね。リアルタイムプロジェクトXといいますか。田舎から送ってもらった野菜に、農薬がどうこうとか言って喧嘩を仕掛けないの法則とも言えるか。販売促進と苦情減退の一石二鳥なわけですな。
要は「身近」ってことがキーポイントなんだな。それがある種のリアルに通じる。エルメスとかの高級ブランドだとそうも行かない気もするけど、もともと馬具を作ってたとかいう「革ならプロです」と思わせるストーリーはあるわけで。
ストーリーと言えば、最近はマスコミの作る一方的で自分勝手なストーリーに騙されてはいけないというような本もちらほら見かけます。年功序列のストーリーが終わった(とされているだけかも)現代に、新たなストーリーの需要が増えているってことでしょうか。そしてやっぱりストーリーは活字で読むものだと思うんですね。とすれば、出版業界はまだ安泰かなぁとか思ったりして。
とりとめないけども、多分出発のネタがブラジャーだったので、なんとか学問的に考えさせられるネタで締めようという補完機能が働いたんでしょう。ただ、この物に対するストーリーの重要性ってのは、しばらく気にしておこうと思ってます。