青いビニール傘

最近、青いビニール傘を使っている。ビニール傘は無くしてもあまり悲しくないので、しばらく前からビニール傘を使っているのだけど、前は白(というか透明)だった。それはなくしはしないのだけど、よく間違われる。
会社やコンビニで、気がつくと自分のビニール傘がないという事態に陥った人は多いだろう。そして、自分以外に誰もいないのに、自分が持ってきたビニール傘でないビニール傘が一本だけあるというようなことも。
そのとき、人は三つに分かれるという。一つ、気にせずその傘を持っていく。二つ、仕方ないので小走りで近くのコンビニまで行き、新しいビニール傘を買う。三つ、その時々でどっちか。ちなみに僕は三つ目です。
三つ目の人間は、その時々によって決断を迫られる。持っていくのもあきらめるのも結論は出ているのに、三つ目だけは常に優柔不断。仕方ないじゃない、AB型なんだもの。
それがうざったくて、僕は一計を案じた。それは、色つきのビニール傘にすればいいじゃない、ということだった。これがまたビンゴ。白いビニール傘だらけの傘立てのなかで、青いビニール傘はひときわ目立つ。そして、なぜか人は目立つ他人のものは持っていかない。もちろん、あまり青いビニール傘を持っている人はいないので、間違われる可能性も少ないのである。ニッチな位置にいる傘、それが青いビニール傘なのだ。無論、東京音頭が鳴り響く球場では無意味なのかも知れないけれど。(あれ、ビニール傘じゃないんですかね。念のために調べてみたら、ファンサイトで専用のミニ傘の紹介をしてました)