DVD録画

先日、はじめてDVD録画というものをした。日本対ブラジル戦を見るためである。なんとか録画はできたものの、あらためてデジタル製品の複雑さについて考えてしまった。
とにかく本体を買ってきてアンテナにつなぎ、記録用のメディアを買えば、あとはセットしてチャンネルと時間を設定すれば終わりだと思っていたものだから、その複雑さに軽く腹が立った。何しろ、まず始めにフォーマットをしなくてはならないのである。そして、録画した後にどうするかによってフォーマット方法が変わるのである。自社製品で見るのか、他社製品でも見れるようにするのかとか何か色々。考えているうちに数十分たってしまった。なにしろ一度録画してしまえばお終いである。お終いじゃないのかも知れないが、そこまでつっこんで調べる必要性をまったく感じない。
はっきり言えば「そんなもん、知ったことではない」のである。もっと言えば、いろんなもので見れるように録画できないものは不良品である。つまりゴミである。ユーザーとして必要以上の知識を学ばされている気がして仕方がないのである。
思えばビデオテープの時はリスクとリターンがちゃんとしていた。日本各地でチャンネルは違うから、それはユーザーでやるとか、三倍で撮れば画像は荒くなるけども長時間撮れるとか、そういうシンプルかつ納得のいくリスクだったように思う。でもDVDは無駄に複雑である。そのリスクをとらされる意味がわからない。こんなことならばHDD搭載のを買えば良かった。あとでDVDに書き出すとしても、元ファイルがあると思えば安心して失敗できるし。
そのうえ次世代DVDとやらは会社によって規格が変わるらしいではないか。映画コンテンツのパッケージとしては爆発的に普及したので、DVDというメディアはしばらく生き続けるだろうと思うけれども、家庭用映像記録メディアとしてのDVDは案外短命だと思う。