宝の山だよ「ほぼ日」は。

Palmマシンでテキストを読みはじめるなら、小説ではなくエッセイや対談を強く勧めたい。話し言葉で書かれたそれらは、慣れないPalmでの読書を始めるにはもってこいの気軽さでサクサクと読める。しかも短く短時間で読み切れるので、途中でやめてしまったという罪悪感もない。文庫本を読むように自由な体勢で、ページをめくらなくても片手でスラスラと読めてどんどん消していく爽快感は、他の読書メディアにはないものがある。Palmでテキストが読める楽しさを、まずは味わって欲しい。
そして、そんな楽しく気軽に読めるテキストが山のようにあり、かつ「ほぼ」といいながら毎日更新されているサイトがある。日本が誇るコピーライター糸井重里氏編集による「ほぼ日刊イトイ新聞」がそれである。氏には、どう考えてもなさそうな埋蔵金を掘ったり、ゲームの企画が途中でなくなってみたり、一行書けば数億円の原稿料で釣りばっかりして遊んで暮しているようなイメージがあったのだが、まるで違うことはこのサイトを見ればすぐにわかる。
普通の女子大生からアフガニスタンを取材するジャーナリスト、癌患者から清水ミチ子まで、過剰な悲壮感や無駄な真面目さなどどこ吹く風で、原稿料が無料にも関わらず楽しく文章を書いている。みんな魅力的だ。ジャーナリスト鳥越俊太郎、女優天海祐希、キャスター渡辺真理松本人志・・・などテレビでおなじみの顔から、ユニクロの社長、マイクロソフトの日本の社長、アップルの日本の社長なんかも対談で参加していたりする。もちろん無料で。その人達の文章やセリフが、流行や思い込みで操作されるような変な編集をされることなく載っている。実に興味深く、単純に楽しい。読まずに損をすることがあっても、読んで損することはない。
「ほぼ日」には、まさに塵も積もれば山となる状態で、面白いテキストが宝の山のようにうなっている。ちょっとの手間でDOCにできるテキスト主体のそれらは、普通に読んでも数ヶ月は本を買わなくてもいいだけの量と面白さをそなえている。1度読んだことがあっても、まとめて読んだりPalmで読むとまた別の味わいがあったりするのでぜひとも読んでもらいたい。


●特におすすめな「ほぼ日」のテキスト。
清水ミチコの試供品無料進呈⇒http://www.1101.com/michiko/index.html

カナ式ラテン生活。⇒http://www.1101.com/Latin/index.html

綾戸智絵さんと読売ランドで。⇒http://www.1101.com/ayado_chie/index.html