ミイラ取り?
私、文庫本を読むときには市販のカバーをかけます。使っているのは無印良品のブックカバーなんですが、これが文庫の縦幅によっては収まらないという、カバーにあるまじきカバー。色や手触りは申し分ないのだけど、本が入らないカバーではいただけない。それでも特にいいものが見あたらず、今までは無理矢理押し込んで使ってたわけですが、昨日ヨメが発見した一枚の広告に心が動きました。
というわけで『みつばちトートのブックカバー*1』なるものを見に三省堂書店へ。みつばちトートというのは、用意されたパーツを組み合わせてセミオーダーメイドを可能にした帆布のトートバッグを販売しているお店。そこが三省堂書店とタッグを組んでブックカバーを作ったというのだから、見るに値するでしょう。昼飯食った帰り道に、ちょこっと寄りました。
そこで軽くカルチャーショックを受けたんですが。市販のブックカバーって左右の片方が袋状で、もう片方を折り曲げて厚さを調節するようになってるじゃないですか。で、その袋状の部分ははたして本の始まりの方なのか終わりの方なのかって話ですよ。ええ。
僕はね、袋状の方を終わり側にして使ってたんですよ。そうすると始まり側が自由に折れ曲がるでしょ。それを丸ごとしおりとして使っていたのです。カバーをめくれば今まで読んだページが丸ごとめくれるので、すぐに読み始められるという優れもの。で、そーいうもんだと思ってたんですが『みつばちトートのブックカバー』のサンプルを手に取ってみて驚いたのは、今まで自分が常識だと思っていた世界が全くの逆であったということです。そう、袋状の部分は始めの方なんです。
なぜそれに今まで気がつかなかったのかというと、無印良品のブックカバーは上下が対称でわからなかったからなんですね。ところがこの『みつばちトートのブックカバー』にはしおり紐がついてるんですよ。しおり紐は普通上から垂らすでしょう。ということはしおり紐が留めてある方が上なんですね。したがって袋状の部分は始めの方なんです。右開きの横書きの本用ってことはないだろうしね。
ということで、『みつばちトートのブックカバー』、本が開かないようにモールスキンの手帳みたいにゴムひもがついていたりとなかなかオシャレなんですが。ここは上下逆に使わせていただきたいと思います。問題はしおり紐。めっきり邪魔です。かといって切るものなぁ。
ちなみに、ブックカバーを買いに行ったはずが、ちゃっかりブックの方も買って参りました。以下三冊。
- 作者: 吉本隆明,糸井重里
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2004/11/28
- メディア: 文庫
- 購入: 15人 クリック: 91回
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- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/08
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 52回
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- 作者: おーなり由子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/07/23
- メディア: 文庫
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*1:http://www.mitsubachi-tote.com/news/news13.html
海野十三敗戦日記
PalmFan*1さんの8月15日付記事で、PDABOOK.JPから『海野十三敗戦日記』が発売されたという情報をみた僕は、海野十三ってことは青空文庫*2にあるんじゃねえの? と思って探したらあったので読んだ。
なんつーの。戦争知らない世代の僕からすると、戦争中の一般市民ってのはだいたい、逃げまどうか死ぬか無惨な死体で転がってるかのどれかじゃないですか。まるでそういう舞台装置であるかのように。
そんなわけないんだよねぇ。
空襲におびえたりむかついたりするけども、飯食ったり結婚したりご祝儀出したり、防空壕掘ったり、防空壕と家に荷物を出したり入れたり面倒くさがったり、郵便出したりもらったり、給料もらったり働いたりしてるんですよ。24時間ずっと戦争のことだけで生きているわけではない。となりの奥さんが買い物行ってる間に爆撃食らったりとか、生活の中に否応なく戦争が入り込んでいるという感じ。そういう感覚を知らないできたのは駄目だったかなぁと思いました。
敗戦日記というタイトルだけども、実際は前年の昭和十九年十二月七日から日記は始まる。空爆の中の日常を経て、原爆の日が来て、敗戦の日が来て、家族で自殺を選ぶ。結局青酸カリが手に入らなかったりして、死なないで済むのだけども。日記なのである意味盛り上がらず、死ぬと決めたときも生きると決めたときも、ただ淡々と日々が過ぎる。ドラマチックではない、戦争のある日常。
そういうことがあったのだという記録。
海野十三敗戦日記(青空文庫)http://www.aozora.gr.jp/cards/000160/card1255.html
iTunesケータイ
『iTunesケータイの発売、秒読みに--モトローラ、FCCの認可を取得』という記事
米連邦通信委員会(FCC)のウェブサイトで米国時間17日に公開された書類によると、Motorolaは、Apple Computerのモバイル版iTunesが動作する携帯電話機の発売に関して、規制当局の承認を取り付けたという。
携帯 vs iPodみたいな話しもあったけど、通信機能のある携帯電話があってiTMSがあるのなら、iPodではなくてiTunesの方をもってくるという手もあるのか。言うなればiTunes内蔵のiPod。そりゃ再強かも。
母艦と携帯機器という概念を、携帯電話はがんがん崩していくなぁ。HDDが小型化されて、携帯電話用のCDドライブができれば、一応パソコンなしでいいわけじゃないですか。まぁ、パソコンの必要が全くなくなる世の中なんてのは想像しがたいけども、このままだとパソコンの機能を部分的に持った製品の寄せ集めによって、パソコンというものが家庭からはなくなったりして、とか思う。
携帯電話でポッドキャストが利用できる新ソフト
携帯電話向け音楽ソフトを提供している未公開企業の米Melodeoは8月19日、携帯から直接ポッドキャストを検索してダウンロードできる新ソフト「Mobilcast」を発表した。
ちょいと前の記事ですが。デジタル煩悩記*1さんで見つけたんで。
というのもですね、最初これ携帯電話でポッドキャストを更新するもんだと思ったんですよ。携帯電話ってマイクついてるし、やろうと思えばできるでしょう。ひところ、ライブカメラひっさげて自分や飼い犬の目線をリアルタイムでネットに上げるってのがありましたけど。それの音盤をポッドキャストでできるんじゃないかなと。
まぁ、リアルタイムなラジオやればいいんだろうけど、ポッドキャストってところに意義があるというか。
*1:http://d.hatena.ne.jp/mshiozawa/