HotSyncに始まりHotSyncに終わる

Visor Deluxeだけ持っていても、あまり楽しくはない。パソコンにつないでなんぼのものである。アプリやデータのインストールからPalm用のデータ変換までをこなすのは普通のパソコンなのだ。無理してがんばればなんとかなるが、わざわざ無理するのも嫌なので、普通に使おう。
付属のCD-ROMから普通にインストーラーを立ち上げると、パソコン内に勝手に環境ができあがる。で、Palm Desktop™を起動すると、スケジューラーとかが立ち上がる。これになにかを適当に書き込んでから、パソコンにつないだクレードルというものにVisor Deluxeをのせてボタンを押すとVisor Deluxe内のスケジューラーに同じものが書き込まれる。逆もまた真なり。お互いに足りないところを上書きしあってシンクロナイズするのだ。それをHotSyncという。このときにPalmファイルのインストールというウインドウにアプリとかファイルを入れておくと、HotSyncのさいにVisor Deluxeに入れてくれる。作業はこれだけである。
ボタン1個ですべてが終わる。これはユーザーにとっては楽なことこの上ないのだが、ユーザーが楽できるということは、メーカーが血の汗流して頑張っているのである。感謝するべし。
そしてこのHotSyncクレードルつなげて基本ソフトをインストールすれば、どのマシンでも使える。僕はMac1台、Windowsマシン1台を持っているので両方でHotSyncしてみたら、Visor Deluxeを合わせて3台のマシンのスケジューラーに同じ内容がならんだ。当り前である。いや、これは同じ家の中でやっているのでつまらない実験で終わってしまうのだが、すなわちVisor Deluxeさえ持っていけば家と会社のスケジュール調整も可能なのだ。ボタン1個で。もちろん接続用のクレードルを持ち歩くか、もう1個買わなければならないが。
逆にVisor Deluxeが2台でパソコンが1台しかなくても大丈夫。HotSyncすれば勝手に別のVisor Deluxe用のアカウントが作られ、データーは別々に管理される。
もちろん、スケジューラーだけがシンクロされるわけではなく、標準で入っているメモ帳、アドレス帳などもシンクロされる。シンクロ機能付きのサードパーティー製アプリケーションもあり、Palmがボタン1個でやっているので、サードパーティー製のものもすべてボタン1個でパソコンが勝手にシンクロしてくれる。
文章で書くと長いが、結局はボタン1個でデータの同期がとれるので、色んな環境で何も考えずにデータを書いたり消したりしても大丈夫ということである。