Pocket WZ EDITOR

僕がめちゃくちゃ愛用しているPocket WZ EDITORについて、その素晴らしさをいくつか紹介しようと思う。
まず第一に、行間が設定できる。これは僕がエディタを選ぶ際の絶対条件となるもので、Pocket WZ EDITORを購入する最大の原因となったものだ。そのほかフォントも設定できるので、かなり自分の書きやすい文字の状態のポイントを絞れるのではないかと思う。また、左端と上端を空けられるのも、細かくも嬉しい機能だ。
第二に、タブや全角空白、改行やURLを色指定して表示できるということである。これはもうプレーンテキストを書こうとするものには必須の機能で、何も言うことはない。もちろんエディタであるからにはプログラムを書いたりする人もいるだろうが、そういった方にも便利であることは間違いないだろう。
第三に、アンダーライン機能である。これはカーソルのある行にアンダーラインを表示することのできる機能で、これにも色指定ができ、カーソルを見失うことがない。カーソルはそれほど見失うものではないが、一瞬見逃したことによって文章を書くリズムを狂わされたりすると微妙に流れが変わってしまうことがあるので、あなどれない機能だ。
第四に、段組機能である。ご存じの通り、基本的にCEマシンのモニタは、普通のパソコンのモニタに比べてかなり横長である。なので、短めのセンテンスで書くときや、長文を読むときに多少の不便を感じることがある。しかし2段組にすると、20文字前後で左右にわけてくれるので、無駄なスペースをとらずに、読みやすく、より多くのテキストを表示することが可能なのだ。初めのうちはスクロールするときなどに、左右のつながりが解りづらいかも知れないが、すぐに慣れるので特に問題はないと思う。
第五に、挿入機能である。日付や時刻はもちろんのこと、僕がPocket WZ EDITORで最も驚いた機能として挿入の欄にある「最近シリーズ」は特にすばらしい。この「最近シリーズ」とは、最近コピーした文字列、最近検索した文字列、最近入力した文字列、最近削除した文字列のカルテットからなり、それぞれの項目名のとおり、入力した単語などを常に記憶していて、すぐに呼び出すことが可能なのである。ちょっと前に入力した単語をまた入力するとき、その単語が長ければ長いほど、書き直すのは面倒なものだ。また、文章を登録しておいて呼び出せるという機能もあるのだが、自分がこれから書く単語すべてをあらかじめ記憶させておけるわけではないから、リアルタイムで記憶してくれているのはとても助かるのだ。ほんとうに書くことへのサポートに抜け目のないやつだ。
最後に、Pocket WZ EDITORに付属している便利ソフトのなかで、僕がもっとも使用しているPWZ FILERについても書いておきたい。
PWZ FILERはその名の通りファイラである。表示のカスタマイズができるのだが、僕は左右にフォルダを開き、下にテキストのプレビューができる状態にしてある。完全にワープロとして使っているので、ファイルのフォルダはコラム用と物語用のテキストが入った二つのフォルダしかないし、プレビューができるというのは何かと安心なのだ。しかも、ファイラ上で新規のテキストファイルを作ることが可能なので、ファイルを作ってから起動すれば、保存ダイアログで保存すべきフォルダを探し回る必要がないのである。
ここで紹介した機能は、僕が日常的に使っているものだけで、Pocket WZ EDITORのほんの一部にしかすぎない。CE機でガシガシとテキストを打ちたいと思っているそこのあなた。Pocket WZ EDITORは超おすすめの逸品です。
■Pocket WZ EDITORhttp://www.villagecenter.co.jp/soft/pwz20/