新しい秩序

新世紀を迎えて、混沌が始まった。
そして、必然としての破壊と殺戮。
その結果、新しい秩序が生まれようとしている。
それは、今までの枠を越えた、より広い世界をカバーする秩序であり、混乱の中で新しく手をつなごうとすることによって生まれる。
おそらくEUがやろうとしていること。
悲しいことに、アメリカや日本は古い秩序にしがみついたままボケている。
混沌から前進せずに。
アジアで最新の秩序らしきものに近づいているのは韓国なんじゃないだろうか。
変化から進化へ。
その力の源は、勘違いされるのを恐れながら書くけれども、軍隊ということについての考え方だと思う。
常に北との臨戦態勢という状況や兵役があるということで、軍隊や国防というものに対しての考え方が成熟している。一方的に殺し続けるアメリカや、ケガで済む殴り方を知らない日本には成熟という域は雲の上。
僕は日本人だからアメリカはまぁいいとして(後々に最大の邪魔な壁として考えなくてはいけないだろうけども)日本について憂うのだ。
人を殺して無理矢理押しつける民主主義でもなく、金持ちが肥え太ることに偏りすぎた資本主義でもない、新しい秩序を欲している。
野党が退席しても勝手に決議される多数決のインスタントな虚無感と暴力性ではなく、ややこしいことをややこしいままに時間をかけて解決できるような新しい秩序を。