カキフライ

◆カキフライが食べたい!
http://takapu0214.main.jp/friedoysters/
自他共に認めるポテトサラダ好きである僕は。なにを隠そうカキフライ好きでもある。かき揚げ天丼好きでもあるが、それは置いといてカキフライの話。
上記サイト「カキフライが食べたい!」は、文字通りカキフライ好きの面々がカキフライを食べたことを延々と報告するブログなのであるが、カキフライ好きであるはずの僕がそこに掲載されている写真に対して美味そうと思えない。おかしい。大人の階段上ったのだろうか。いや違う。僕の想像の中のカキフライはとても美味そうである。今にも皿ごと食ってしまいたいほどに。
では、なぜ件のブログにはなにも感じないのか。僕は想像上のカキフライとの相違点について検証を開始した。そして結論を得た。素晴らしい。
ズバリ、タルタルソースである。なぜかそれらのカキフライにはタルタルソースがついていないのである。まことに信じがたい。タルタルソースのないカキフライなど、指輪のないロード・オブ・ザ・リングのようなものだ。味も素っ気もないどころか、その存在意義までが希薄になってしまう。
と、そこで気がついた。僕はカキフライが好きなのではなく、タルタルソースが好きなのではないかと。そういえば僕はミニストップのフィッシュ&チップスも好きだが、先日ヨメさんがフィッシュ&チップスを食い終わってからタルタルソースをつけていなかったことに気がついたという事件があった。正直ショックだった。この世の終わりが来たのかと思った。ありえない。信じられない。信じがたい。信じるものは救われない。インド人もウソくらいつくだろう。ともかく、それくらいに信じられなかった。ということは、僕はタルタルソースが好きなのだ。始めてフィッシュ&チップスを外人気取りで買ったとき、そこに燦然と輝くタルタルソースを見て僕は感動すらしたのだ。洋風揚げ物にはタルタルソース。タルタルソース万歳。こんにちは、僕はタルタル星から来たソースと言いますが、これからあなたを実験体として母性に連れて帰ります。はい、いいえ。もちろん、はい。
つまり、僕はカキフライが好きなのではなく、タルタルソースをつけるための媒体としてのカキフライが好きなのであった。大抵の居酒屋や洋食屋でカキフライをたのむとタルタルソースがついてくる。僕の頭の中にはそうインプットされている。そしてタルタルソースだけを注文すると言うことは不可能である。ということは、タルタルソースを食べたい場合、必然的にカキフライを注文することになる。そうして僕の中には、好きな食べ物カキフライという幻影が生まれたのである。もう騙されないぞ。
よって僕の好きな食べ物は、ポテトサラダ、かき揚げ天丼、そしてタルタルソースということが判明しました。めでたしめでたし。